YOTSUYA BEDROOM

美学校•ギグメンタ2016
YOTSUYA BEDROOM

出 展:浦元広美、長田雛子、鰹とニメイ、立岩有美子、廣瀬洋大、村松大毅
パフォーマンス:前田菜々美
会 期:201675日(火)~710日(日)[休廊日なし]
時 間:11:0020:00 (初日は15:00から/最終日は18:00まで)
    ※9()17:00~18:00はイベント準備のためご覧頂けません

会 場:The Artcomplex Center of Tokyo ACT5地図
    東京都新宿区大京町12-9
入場料:無料(9日のイベントを除く)

企 画:前田菜々美
http://gigmenta.com/2016/yotsuya-bedroom

前田菜々美さんが企画した展示会。
会場内、ほどよく雑多に、個々の作家の作品が並んでいた。
その光景は言葉の文字通り雑多。隣り合い、関連性を見出せない作品同士を、
主催の前田さんが知らん顔で、すーっと繋ごうとしている様が印象的だった。

前田さんの作品•持ち場は会場の中央。そこにはベッドが置かれていた。
公開時間中はそこで寝たり、起きたり、彷徨ったり、
といったパフォーマンスをずっと行っているそうだ。

そんな前情報も無く、目の当たりにしたその光景、
寝息もたてず横たわり、覚めて、会場を彷徨い、作品を眺めたり、触れたり、
亀を移動させたりして、点在する作品同士にその場限りの線を繋ぐ。

その構図、彼女の行動は夢遊病、その部屋は白昼夢で、
鑑賞者は、夢か現かわからぬ入れ物の中に足を突っ込んだみたいに。

ふと会場内の電気を全部付けたり、消したりする。
時の流れと、昼と夜、光りの反射を意図して表現する。

•廣瀬祥大さん
どこかの島の写真を壁に貼って、キャベツを置いたトレイ、そして亀(生きてる)
亀は既にトレイ上にはおらず、会場内を散歩していたら見つけた。
本展示会のマスコットキャラであり、少女(前田さん)以外に、
昼と夜を自由に行き来できる生命体であった。彼はどこにでも行ける。
※しかし亀にとっては迷惑この上ない。

•長田雛子さん
ポートフォリオを眺めていたら、彼女の作品が自宅にあることに気付いた。
以前、某イベントで買ったのだ。
さて、「無力のオブジェクト」という作品。LEDライトが明滅し文字が浮かぶ。
イメージはネオンサイン。日中でも視認できるが、
夜こそ本領発揮、主張するそれは、本展示のコンセプトに最適だった。

映像作品「セキュリティ」は、作家が不可視の何かを避けて進むような動作が記録されていた。イメージしたのはルパン的なレーザーのセンサー。でも違う。
作家にしか見えないものかもしれないが、周囲のセットがごてごて主張していることもあり、そのセットまたは光に関連した何かを避けていて欲しいと思った。
一挙一動を見ていると、不可視の何か+可視の何かの両方を避けている印象。

•立岩さん、村松さん
作品単体は面白かったけど、本展示会のコンセプトとの距離がある。
会場がホテルとか、一般の住居施設であれば違った見え方をしたはず。
日常的に作品を購入し自宅に飾っている側の人間としては、
明らかなる日常の延長線上にある方がホワイトキューブより、はっとする。

会期中はずっと在廊し、パフォーマンスに徹すると前田さんは仰っていた。
パフォーマンスと形式上表記されているが、ご自身も、パフォーマンスというよりは、一つの展示会をまとめあげるという行為であると仰っていた。
実にその通りで、彼女の存在がキーであったと思う。

だからこそ、照明の点灯方法(ベッドのすぐ上に照明をオンオフできる紐があるとか)や起床のタイミングの意図(目覚まし時計とか)とか、ディテールがより詰められたら、もっとショックを受けたと思う。かといってディテール詰めすぎて、表面の明瞭さを上げてしまうと、それはそれでうーんとか言われたりするのかもしれない。しかし、自分の性格上はそういう方が良いショックを受けると思う。

グループ展というよりも、オムニバスという言葉が近かったかも。
しかし、あの作品群を繋ぐのはしんどかっただろうなぁ。
時間をかけて個々に向き合うか、ぶっつけ本番で向き合うにしてもハード。

前田さんが同内容のコンセプトで個展したら是非見てみたい。

以上、楽しかった。

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