瀬戸内の旅#1

五日間ほど、瀬戸内地方へ旅行に出かけた。
瀬戸大橋の上からの展望、海上に浮かぶ島たち、リクガメみたいだった。

1日目

5時間弱かけて香川県に到着。小豆島行きの船に乗る。出向間際の船に、学生服の少年少女たちが駆け込んでくる、既に歩行者用の橋は外されたため、車両口から乗船する彼ら。窓際の席に腰を下ろし、すぐに携帯に目を落とす。電車内でありふれた風景。異なるのは、ガラス越しに見えるのが海であること。
船は発射直後、最も大量の黒煙を吐き出し出航。幾つもの小さな島を横切った。波で削られた海辺は砂浜となり、生命の入島を待ち続けているように感じられた。浜の先を見ると、傾いた鳥居を見つけたりもした。Googleマップをどこまでも拡大すると、やっと、その島の名前を見つけることができる。

1時間ほどかけて、小豆島に到着。案内看板を眺めていたら、おばちゃんが案内してくれた。魚が跳ね、潮のしぶきの音を聴きながらラーメンを食べた。
ショッピングセンタ内にある温泉施設「オリーブ温泉」に移動。場末の風がたまらない。12個のノズルから高圧シャワーが吹き出し、全身の血行を促進するというバスを体験。貫かんばかりシャワーにより、所々内出血した。露天風呂に移動するが、今度はちくちくした痛み。湯の成分に塩分が多量に含まれているようだ。たまらず湯を出て、海が見えるベンチで、真っ暗な海上を鈍遅に進む船が放つライトを眺める。遅れて入ってきた男子学生たちは、女風呂が覗ける構造かを調査、微笑ましい。部屋にあった「せとうちスタイル」という雑誌を二冊読んでから就寝。外国からの移住も多いようだ。

2日目

映画「魔女の宅急便」のロケ地にもなったという「オリーブ公園」へ移動。老若男女国籍問わず、施設が貸し出すほうきにまたがりジャンプした瞬間を、撮影写真しようとする観光客の多いこと。おばあちゃんの滞空時間の短さが微笑ましい。坂を登り、ハーブ園とともに眺める海と島の景色が見物だった。
道の駅に立ち寄る。ガラスケースの中にほこりをかぶった、木彫りの亀を発見。300円でさつかわ氏が購入。購入まで気付かなかったが、甲羅が外せて、中に小物が入れられる構造だった。裏返してみると2000円というシールが。長い間売れ残っていたのだろう。さつかわ氏はあえて商品の説明を受けなかったようだ。知らない方がいいと言っていた、同感。
バスで移動し、巨大なボラード(船を繋留するために岸壁にある柱)を模した作品を鑑賞。でかいのはいいことだ、と素直に評価。脇にある軽食店で全種類の食べ物を購入し食べる。海辺で貝や石を拾う。
その後、おじさんが一人で操作する船に揺られて移動(電話をかけると向こう岸からおじさんが来てくれるシステム)。干潮時に陸が現れ、向こう岸に渡れるという特徴を持った観光スポット「エンジェルロード」に到着。岩場の生き物を観察したり、海藻を拾ったりして遊んだ。その後、船に乗り豊島に移動する。ここにも学生たちが乗っていた。
宿屋に到着すると廊下でカニが出迎えてくれた。夜遅くにも関わらず、お店のご好意で晩ご飯を頂く。食後、海辺を散歩。夜釣りをしたり、猫と戯れる地元住人を横目に、カニやクラゲを眺めて宿屋に戻る。本を読んでから就寝。

つづく